雄you遊

115号

リレーエッセイ

江戸の心意気!三社祭

第二工事本部 工事長 松本 久志

2019/07/01

 三社祭とは、浅草神社の氏子四十四ヶ町を中心に、五月の第三金曜から日曜日の3日間にて行われる、日本を代表すると言っても過言ではない由緒ある祭礼のひとつです。江戸の風情を残しつつ、勇壮かつ華やかな神輿渡御を主として、三日間にわたり、例年約百八十万人の人出があると言われており、当日は全国各地から観光客が押し寄せます。
 そして令和元年、今年の三社祭は新しい元号になったこともあり、ものすごい賑わいでした。男たちはなぜ、あんなに重たいものを担ぐのか?「そいつぁ担いだもんにしかわかんねぇ楽しさや喜びがあるからだろよ!」と言います。
 5月17日から始まった今年の三社祭は宵宮から始まり、各町内神輿で町内を練り歩きます。そして待ちに待った19日の日曜日、早朝5時前、日ごろは閑散とした浅草神社の境内に数百人の男たちが集います。そうです、本社神輿の宮出しです。
 浅草神社の氏子が44町会、それに神輿同好会の面々が加わり、ピリピリとした空気の中、いつもより速い一本締めが終わるや否や怒号と共に宮出しが始まります。三社の本社神輿は3基あり、一之宮、二之宮、三之宮と名付けられています。宮神輿は大きく立派な黒い屋根に白のさらしにピンクの帯を巻いた、子供のころからの私のあこがれです。やがて宮神輿は44ある氏子の町会を渡御と呼ばれる引継ぎを行いながらすべての町会を練り歩きます。
 あの巨大な宮神輿が百人以上の男たちを連れて、細い路地を練り歩く姿は迫力満点。どうしても担ぎたい、そんな男たちの意地やプライド、メンツを掛けて小競り合いが起こるのも江戸の華。三社祭の直前で他界した町会長の遺影に向かい神輿の向きを変え、正面から懸命に揉む。担ぎ手も遺族も涙なみだ・・・そんな熱い男たちの誇り高き祭りが三社なのです。
 私は隣町に住んでいながら三社の神輿を担げず、子供のころは寂しい思いをしました。今回縁があって神輿同好会の若い夫婦と同行でき、若いころの情熱が少しだけよみがえりました。
 三社祭っていいですよ!。

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