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雄you遊

123号

巻頭言

コミュニケーションのかたち

社長 小島 兼隆

2021/07/01

 ワクチン接種の拡大と、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた準備が進み始めたが、いまだ制約が多い生活を強いられている。特に、日々の業務における会議や打合せはリモートで行われることが多くなり、画面越しで相手の言いたいことや感じていることを読み取るため、今までと違ってコミュニケーションの取り方にも工夫が必要となる。
 国際宇宙ステーションに滞在し、地球との究極のリモートを行っていた宇宙飛行士野口総一さんは、相手の意図や思いを正確にくみ取るため、リモート会議での目的・ゴールを次のように定めた。
 従来のように「参加者の合意ができているか、同じ考えなのかを確認する会議」ではなく、「合意できていない部分を明確にし、それを解消する手段としての会議」にするという。その場にいない相手との会議は、お互いの考え方の違いを見つけ出し、確認し、一つひとつ解消していくことが重要となる。まずは、参加者の考え方の違いを探し出し、明確化するところがスタートだと言えよう。
 コミュニケーションを上手にとる心がけとして『報連相』が重要である。上司や先輩に現状を報告・連絡し、相談することで認識や考え方の違いを明確にできるが、リモート時代では、一方的な『報連相』を求めると、部下は、上司の現状把握のためとしか受け止めない。『報連相』は、情報が双方向に行き来することで、より高い効果が発揮される。部下の立場から見て上司に求めるのは、「明確な指示を出してくれる」、「行動を承認してくれる」、「責任を取ってくれる」の3点だ。そのため上司としては、部下をよく観察し、発信されるいろいろなメッセージからいかに情報を吸い上げ、求めていることに応えられるかが大切な課題となる。
 コロナ禍が終息したとしても、在宅勤務やリモートでの打合せは、効率化の追求や通信技術の発展から継続される可能性がある。従来のやり方にこだわらず、時代に合ったコミュニケーションのかたちを模索することが必要だ。まだまだ不確実な状況が続くが、いろいろな知恵を出し合い、『輝く未来へ』向かって乗り越えていこう。

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