雄you遊

129号

現場Report

聖蹟桜ヶ丘プロジェク

聖蹟桜ヶ丘エリアの新たなランドマークとなるタワーマンションが竣工。

第二工事本部 工事課長 内海 友幸

2023/01/01

 今回の現場は、自然豊かな多摩川とにぎわいに満ちている聖蹟桜ヶ丘駅との中間に位置するタワーマンションです。聖蹟桜ヶ丘という地名は存在しませんが、東京都多摩市北部に位置するこのエリアは、自然の豊かさと交通の利便性に恵まれるなど暮らしやすさが際立ち、京王線の駅名とともに広く知られている地域です。
 物件の目の前には雄大な多摩川の風景が広がり、京王線の車窓からは多摩川を前面にタワーの全景を望むことができます。
建物は、多摩川に向かって約3mの高低差を生かした、河畔を望む北側エリアと、緑に囲まれた南側エリアが対照的な景観をもたらし、さらに、間に広がる中央広場には、休日などに家族連れが楽しく過ごせる広大な芝生空間が設けられています。
 当物件は、首都圏では初めてであると同時に唯一の「平成31年度超高層ZEH-M(ネット・ゼロ・エネルギー・マンション)実証事業」として選択されました。それにより住戸内は断熱性能を上げるために全面ウレタン施工が採用され、通常私たちが手がけている建物とは違った施工順番になるなど、とまどいながらも新鮮な気持ちで作業にあたりました。また、PCa部材を用いたスクライム工法を採用し、躯体工事も仕上げ工事も4日で1フロアという急ピッチな施工で、工程遅延をしないよう段取りするのに苦労しました。

 施工は私と内藤啓太主任、岩澤光樹、髙橋光平、渡邊巧也、星野航汰で行いました。特に印象の強い出来事は、繁忙期に社員、職人が次々と新型コロナウイルスに感染したことです。人員が不足していても現場の進むスピードは変わらないため、今までお世話になった電工さんや、電工さんの伝手、直営課、様々な方に応援へ来てもらい、多くの皆さんに助けられました。
A敷地は昨年10月で竣工しましたが、B・C敷地も継続して施工がありますので、竣工に向け無事故・無災害で取り組んでいきます。
 今回お世話になりました三井住友建設㈱、各協力会社の皆さん、応援に来ていただいた皆さんには、この場を借りて改めてお礼申し上げます。 
 
【建築概要】
●概要:RC造 地上33階、PH2階
●敷地面積:8,556.05㎡
●建築面積:2,094.97㎡
●延床面積:47,613.15㎡
●戸数:520戸

●施主:東京建物㈱、㈱東栄住宅、京王電鉄㈱、伊藤忠都市開発㈱
●設計:三井住友建設㈱一級建築士事務所
●施工:三井住友建設㈱東京建築支店
●協力工事会社:㈱ティーディー、㈲岩村電気工業、ホーチキ㈱、 ㈱ジーアンドジー、 ミツワ電機㈱、
日本管材センター㈱、アルテリア・エンジニアリング㈱

[ 電気設備概要 ]
受変電設備、非常用発電設備、幹線動力設備、電灯コンセント設備、非常照明・誘導灯設備、自動火災報知設備、
インターホン設備、HEMS設備、テレビ共同聴視設備、LAN設備、電話設備、雷保護設備、航空障害灯設備、
緊急救助用スペース照明設備、太陽光発電設備

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