雄you遊

129号

巻頭言

『信頼』を築く

社長 小島 兼隆

2023/01/01

あけましておめでとうございます。
今年一年が、皆様にとって素晴らしい一年になりますように。


 
昨年の10月に、小島会長の偲ぶ会を開催させていただきました。コロナへの心配がまだ
残る中、大勢の皆様のご臨席を賜り深く感謝申し上げます。ご参列いただいた方から、「お父様の功績や人徳を肌で感じる和やかな会だった」「亡き会長の面影に接し、改めてその人柄を偲ぶことができた」など温かいメッセージをいただきました。
 会長が、こんなに多くの方々から偲んでいただけたのも、「まず、人を信頼することから始まる」という性善説を基本としていたからだと強く感じました。『信頼』とは、人を信じて頼りにする、この人は、頼りになると信じることで、お互いのやりとりの中で築かれていきます。相手を信じて任す、委ねることは、こちらからの一方的な思いだけでは始まりません。相手からもこちらを信じてもらえなければ、お互いの信頼関係は生まれません。また、『信頼』は、その人の人柄や考え方、立ち振る舞いなどに重きを置きこの人なら力になってくれるといった未来への期待も加わります。過去、現在そして未来にわたって、着実に築いていくことでしか『信頼』は生まれません。
 毎年、新年にあたりその年のキーワードを決めていますが、今年は会長の遺徳を偲ぶ意味でも『信頼』としました。コロナ禍で、対面でのコミュニケーションが制限される中、どのように信頼関係を築き上げるのか。例えば、仕事を完了した後に、キチンと報告したか。報告をすることで相手が安心をする。そんな些細なこと、平凡だと思われることも、おろそかにしない心がけが大切であり、『信頼』は、そのような行動の積み重ねに、自分の知恵と経験を加えて得られるものです。自分は信頼されているのだろうかと悩む前に、ちょっとした心の配り方を直すだけで、大きな信頼が生まれるのではないでしょうか。

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