雄you遊

127号

リレーエッセイ

危機管理は大切です

CAD部 部長 川村 香織

2022/07/01

 数年前からこの時期になるとそわそわします。それは台風の季節がやってくるからです。
 10年前に多摩川の近くにマイホームを購入しました。私自身、川の近くは抵抗がありましたが、地元出身である主人の「大丈夫。問題ない」の言葉に後押しされ決めました。
 2019年10月の台風19号襲来時は過去最強クラスと言われただけあり、武蔵小杉駅周辺では堤防は決壊こそしませんでしたが、冠水により甚大な被害がでました。我が家周辺も同じ状況でしたが、幸いにも駐車場が冠水しただけで済みました。
 当時はテレビや携帯電話で台風の進路や雨量、多摩川のライブカメラを逐一チェックしながら「周りも避難していないからまだ大丈夫」と家族に言われ、不安ながらも自宅に待機していました。川の水位を確認しながら、濡れて困るものを2階に上げたり、貴重品をリュックに詰め込んでいる間に避難勧告が発令されました。それでも「避難指示ではないから」と言われ、しばらく自宅で待機し、堤防から水が溢れている映像を見てから、必要最低限の物と愛猫を車に詰め込み近くの義母の家に避難しました。
 川の水位が下がった後、自宅に戻りましたが、周囲はまだ停電しており、近隣の皆さんとともに不安な夜を過ごしました。中には避難されなかった方もいたようで大事に至らなかったので良かったですが、我が家にしかり、「これくらいなら大丈夫」と思い込む「正常性バイアス」や「皆と一緒だから大丈夫」と思い込む「同調性バイアス」が働いて避難の妨げになっていたようです。
 何もなければ「あぁ良かった」と笑って済まされますが、何かあってからでは遅くなりますので、皆さんも日頃から避難の目安(避難スイッチ)を決めておくといいかもしれませんね。
 

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