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雄you遊

115号

巻頭言

新しい時代の「人づくり」とは

社長 小島 兼隆

2019/07/01

 新しい時代「令和」が始まった。「大化」から数え248番目の元号は、初めて国書、万葉集から引用された。この新しい試みは、長い伝統を持つ我が国において、次の時代に一歩踏み出すきっかけとなり、新元号「令和」が、新しい時代を照らす道標となるであろう。
 東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、現場では、ますます人手不足感が増している。また、「働き方改革」の実現に向けて、より効率的な作業の進行が求められている。このような時代だからこそ、まさに当社が得意としている「少数精鋭による人づくり」を進めなければならない。
 「少数精鋭による人づくり」とは、「初めから精鋭という人はいない。仕事が多い割には人手が少ないという状況の中、人はお互いに切磋琢磨するようになり、多くの事を経験することによりレベルアップし、精鋭に生まれ変わり、成長する。」ことである。そして、それがもたらす成果が3つ挙げられる。
 第一に、甘えや依存心がなくなり、責任感が強くなる。多人数だと、誰かがやってくれるだろうと甘えが出て、ミスをしても人のせいにすることが多くなる。
 第二に、コミュニケーションが密になり、行動に集中力がつく。多人数だと、コミュニケーションに時間がとられ、効果が逆に小さくなる。
 第三は、行動が自然と敏速になり、次の行動に移るとき、常に先を考え、先行管理が徹底される。
 「仕事を成し遂げる」という、はっきりとした目標が定まれば、仕事に対しての優先順位がつけ易くなる。断っておくが、決して担当者に任せきりということではない。常にその行動を見守る上司、会社のフォローは絶対不可欠だ。うまくいかない時でも、環境のせいにはせずに、挑戦の機会が与えられたと思い、試行錯誤しながら達成した方が成長できる。会社にとって必要な人づくりをどのように行っていくか。これからの新しい時代では、「少数精鋭による人づくり」が一番良い方法となる。

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