• トップ
  • 昭和大学富士吉田キャンパス新男子寮整備計画

雄you遊

131号

現場Report

昭和大学富士吉田キャンパス新男子寮整備計画

富士山の麓、豊かな自然に囲まれた環境の中に、128名分の男子寮がもうすぐ竣工。

第一工事本部 工事課長 加賀 誠

2023/06/30

今回の現場は、山梨県富士吉田市にある、昭和大学富士吉田キャンパスの男子学生寮です。富士山の麓に位置しており、天気の良い日には、目の前を遮る物が無いため、言葉にならないほどの圧倒的な迫力で富士山が迫ってきます。
 今回は私自身初めての単身赴任となりましたが、妻の出身県であったり、この春から娘が山梨の高校に進学しているとあって、山梨県は何かと縁を感じるエリアです。そして一人暮らしはこれまた私自身初めての経験であり、なんだか自分が男子寮に入寮するような気分でした。そのような生活が昨年7 月から始まりました。
 現場は、1フロア当たり4人部屋が8部屋。これが4 層あり128名分の男子寮になります。着工してまず最初に驚いたのが接地抵抗値がなかなか出ないこと。土のほとんどが火山灰のため、抵抗値が落ちにくいとのことでした。これまで何度も接地工事はしてきましたが、このような経験は初めてであり、その状況を切り抜けるため、パワーメッシュという網状の接地極を初めて採用することになりました。東京ではまず使うことは無いと思うので、この土地ならではの貴重な経験値を得ました。
 夏は天気が変わりやすく、夕立にはかなり打たれました。そして冬がとにかく寒い。朝はスラブ型枠上が凍りつき、スケートリンク状態になります。水道も水栓を締めてしまうと凍結してしまうため、常に少し開けた状態をキープ。耐火パテは、ヒーターの前で十分に温めないとまったく使い物になりませんでした。
 また、周囲が森林に囲まれているため、色々な動物も現れます。現場までの通勤路に鹿やキジが歩いていたり、仕上げ工事が半分ほど進んだ頃には、現場の内部階段の下にハクビシンが潜んでいたりと、珍しい体験をたくさんさせてもらいました。
 建物の方は比較的順調に工程が進んでおり、来週から検査ウィークに突入するというタイミングでこの原稿を書いています。
 残り約1カ月となりました。無事竣工を迎えられるよう、そしてまた新たな素晴らしい体験ができることを願いながらもうひと頑張りしたいと思います。

 
 
【建築概要】
●概要:RC造 地上4階、地下1階
●敷地面積:2,363.51㎡
●建築面積:787.63㎡
●延床面積:3,552.69㎡

●施主:学校法人 昭和大学
●設計:戸田建設㈱一級建築士事務所
●施工:戸田建設㈱ 東京支店

[ 電気設備概要 ]受変電設備1Φ100kVAx2、3Φ200kVAx1、幹線・動力設備、電灯設備、非常照明・誘導灯設備、コンセント設備、弱電設備、非常放送設備、自動火災報知設備

ページの先頭へ戻る