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雄you遊

109号

巻頭言

一人ひとりが問われる『真価』

社長 小島 兼隆

2018/01/04

 新年あけましておめでとうございます。
 今年一年が、素晴らしい年でありますように。

 東京オリンピックまで千日を切り、日本経済も活況に沸いている。その一方で、20世紀を代表した自動車や鉄鋼メーカーなどで不正行為が相次ぎ、企業トップの謝罪が続いている。素材データの改ざんや無資格者による完成検査など、長年の慣習として不正が行われていた。しかも、当事者しかわからないこれらの不正は、トップに伝わりにくく、経営と現場のかい離が浮き彫りになっている。このことは、日本のモノづくりの根本を揺るがす大事件だ。バブル崩壊後、体質強化のためリストラや経費削減に取り組み、勝ち残った企業も、市場の変化や国際化に対応するため、海外進出や企業の買収などを繰り返し、その規模をどんどん巨大化させた。一方、現場では社員一人ひとりの負荷が増え、同時に成果を求める構図は、「自分だけ良ければ」という考えを生みだし、現場からも「おかしいのでは」という声が上がらない。組織内の信頼関係の構築どころか、日本企業の強みであったチームプレーも弱体化している。

 建設業界においても、好調な業績の影に不正が潜んでいないだろうか。かつての耐震偽装や杭工事の不正など、決して他人ごとではない。現場であれ社内であれ、先ずは、相手の顔を見て話すことが基本。そして、相手の気持ちを酌んだやり取りが大切だ。一方的な命令や威圧的な言動は、相手の報告や考えを委縮させ、次から何も話さなくなるだろう。当社の「何でも言い合える」社風も、ただ、言い合っているだけでは何も生まれない。どんな小さな事でも、一人ひとりが相手の気持ちを理解し、当事者意識を持った議論から結論をだし、そこから生まれた知恵を実現していく仕組みが必要だ。そこから企業としての「真価=本当の価値」が生まれる。

 今年のキーワードを、「真価」とした。今年後半から予想される繁忙期に、まさに雄電社としての真価が問われる。社員それぞれの立場によって求められる行動や成果は異なるが、一人ひとりの意識と行動から雄電社の「真価」を発揮し、さらに強い雄電社を創造していこう。



 

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