雄you遊

104号

巻頭言

最後の一歩の差

社長 小島 兼隆

2016/10/03

 今年の夏、リオデジャネイロ五輪で活躍する日本人選手の勇姿から目が離せなかった。特に、柔道や体操といった日本のお家芸の復活、水泳や陸上の400メートルリレー、卓球男女団体など、チームプレーには大いに感動を得た。その反面、レスリングの吉田選手のように、「絶対、金メダル」と言われながら逃したことは、「絶対は無い」五輪の試合で、改めて魔物がいることが証明された。4年間、この日のために努力した選手にとって、メダルという目標に届くか届かないかは、まさに紙一重であろう。

 「成功と失敗は、最後の一歩の差」と言われるが、我々の仕事においても、最後の一歩の差をいかにクリアしていくかが、成功のカギとなる。そのカギの一つは、「問題意識を持って仕事に取り組む」ことだ。問題にぶつかったとき、 “これは出来ない”と簡単に決めつけるのではなく、どこが難しいのか、どうすればうまく行くのか、原因や対策を一歩踏み込んで考えることが、「問題意識を持って取り組む」ことである。問題意識を持つと、どこでアクセルを踏み、いつブレーキを踏むか理解でき、事前に難しい問題点を見つけ出し、その解決のための対策やアイデアを考え対応できる。

 もう一つのカギは、「情報をうまく活用して仕事をする」ことだ。問題解決のアイデアは、何かのきっかけやヒントによって初めてひらめく。何もないところからひらめきは生まれず、ひらめきの元になるのが情報である。問題意識を持っていれば、いろいろな事に目を見張り、何が必要な情報なのかが判断できる。そして、集まった情報から、良いアイデアを生み出し活用していく。要するに、「成功と失敗の最後の一歩の差」は、情報力の差であり、そこから生まれるアイデアの差であり、問題意識を持って物事に当たっているかの差であると言える。

 東京五輪を4年後に控え、これから忙しくなる建設業界。繁忙期を迎える前の今こそ、問題意識を持って仕事に取組み、情報を集め、アイデアを生み出し、最後の一歩の差を縮めたい。

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