雄you遊

84号

巻頭言

継続は力なり

社長 小島 兼隆

2011/10/07

 当社には30年間続く「誕生会」がある。1年に1回、同じ月に生まれた縁で、所属や年齢の違う社員同士が集まり、各々の近況を語り合い、コミュニケーション作りの格好の場となっている。
 始まりのきっかけは、小島会長の発案だという。「仕事柄、普段は現場に散り散りとなり、社員同士の絆が薄れがちな社内に連帯感を持たせるための、何か良い機会はないものか」との思いからだった。
その年の新人も当然参加するが、まずはその雰囲気に驚くという。社長主催の行事といえば、どんなに無礼講といっても多少は身構えるものだが、部門・部署・年齢を超えて打ち解けた雰囲気が漂うからである。席上では、それぞれの社員からいろいろな話が発表される。結婚や出産の報告、現場の進捗状況や仕事の失敗談、会社への提案、趣味の話など、まさに社員データの宝庫となっている。

 昨年、創業80周年を迎えるにあたり、当社ではすべてのお客様に「感謝」する年とした。ある現場で、ヘルメットや現場内の掲示に「感謝」をデザインしたシールを貼ったところ、周りから注目された事が誕生会で発表された。「これは」と思い、早速、協力会社にも協力してもらい全社に展開したところ、お客様の評判も良く、会社の気持ちを多くの方々に届ける事ができた。何気ない社員同士の会話の中に、会社や仕事を通して皆が繋がり、支え合っていると痛感した。その絆をより強固なものに、より豊かなものにしていく責務があると考えさせられた。

 創業80周年の記念パーティーの場で当社の新しいPRビデオを披露したが、その中で誕生会を紹介するシーンをご覧になったお客様から、「ぜひ自社でも採用してみたい」というお話を多くいただいた。
 若い人とのコミュニケーションができないとか、関わり方が難しいとか聞くが、テクニックの問題ではないと思う。いかに相手のことを真剣に見ているか、聞いているか、その姿勢を見せることだと思う。30年の歴史ある誕生会が、いつまでも形式や垣根のない社員のコミュニケーションの場であってほしいと願う。

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