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79号
巻頭言
この10年を振り返って
社長 小島 兼隆
2010/10/22
この10年間は、前任者から引き継ぎの期間で、実際に振り返ってみると、まさに『根幹を変えずに継続する10年』でした。特に心がけてきたことは、すべて、現会長が行ってきたことでした。
景気に左右されにくい無借金経営の継続
潮流をつかみ、劇的に会社を変えることはできなくとも、常に身丈にあった経営を心がける。良い時をベースにするのではなく、悪い時のことも考える。この考えの下、財務体質が強化され、景気が悪くなった時に、強みに変化します。この考えが社内に深く浸透することで、社員一人ひとりに利益に対する執着心も生まれてきました。
得意分野の仕事に特化する
仕事の量や内容で考えると、公共事業の削減はあったものの、大型の民間工事の活性化により、超高層の大型マンションなどが多くなりました。他社に先駆けその分野の施工に特化することで差別化を行い『マンションなら雄電社』と、その分野のプライスリーダーになることができました。時代に合わせ、それを土台に次の分野に進出しています。大規模工事では、意志決定のスピードが命。下に大きく権限を委譲することでスピード化が図られ、組織力が強化されたと思っています。
働きやすい環境づくりと人材の採用
現場での仕事が中心となり、コミュニケーションが不足がちな社内を、月例や社内報、社員旅行や誕生会などで一体感を醸成し、同じ方向性に導くことができたと考えています。また、そこから『風通しの良い会社』という、社風が生まれました。若年層の建設離れから、採用には苦労していますが、定期採用を続けることと、学生に対し自分たちの仕事を社員自らが語り、紹介することで社風を理解してもらい、優秀な人材の採用につながりました。説明する社員も、改めて会社に誇りを持つことができました。
この10年間、根幹を変えることは何も行っていません。時代に即応する力、つまり枝葉をどう伸ばすか。枝葉とは、まさに社員一人ひとりの力です。樹齢80年、雄電社という木をさらにどう伸ばしていくか。社員一人ひとりと正面から向き合って考え、育てていきたいと思っています。
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